2021年から、 地元小田原で事業を始めた柳下くんとの仕事がはじまった。
柳下くんとの再会のきっかけはSNS。地元小田原で消防団の活動や海岸清掃のボランティアなどの投稿がよく目に留まりました。
彼と最後に話したのは小学生の頃。
弟の友人であった柳下くんはよく家に遊びに来ていた。彼との思い出はそこでストップしていたので、精力的に活動している姿に成長を感じ、しみじみ…。 (あ、2歳しか変わらないのですが、小学校の2歳差は大きいのです。笑)
2021年2月、柳下くんの方から声をかけてくれた。 「これから、フェアトレードのチョコレートを使って社会貢献をする事業を 立ち上げようと思っています。協力してくれませんか?」
社会貢献事業を一人の力で? と、ブームにも見えてしまう話でしたが、とても真剣にそこに至る経緯を話してくれました。 (プロジェクトの概要はこちら)
彼の目標やプロジェクトの概要を聞いたあと、「 ロゴマーク」「パッケージ」制作の依頼がありました。
このプロジェクトは、ただものを売るだけではなく、購入してくれた人や、関わる人の「社会問題」への意識を高める事も目的の一つ。「このショコラに関わった人はみんな幸せになって欲しい」という彼の願いを「ハッピーカカオプロジェクト」と名付け、提案しました。
彼はこのプロジェクト名を大切に育ててくれています。
実際、コンセプトやコピーは生み出して終わる事も多く、 しっかりコンセプトを軸としてブランドを育てる事例は多くはない。 生み出したものがどのように成長していくのか、この3年間に渡りどのように育てているのか定期的にヒアリングしています。
『もっと効率よく成長していくために、何度も仲間を増やそうと考えましたが、 ブランドのアイデンティティを共有することや、アイデンティティにのっとったマーケティングの戦略を誰かに託す事ができず、 必要な時にはデザイナーやコピーライターといった 各分野の力を借りていく方法を取りました。それから、一人で模索しながらブランドを育てるのは時間がかかりますが、 何か新しい事や物を発信する時には 必ずコンセプトから外れていないか検討します。』
そう、彼はブランディングやマーケティングに対して勉強熱心で、 忙しい中でも時間を割いて色々なセミナーに参加してる。 私も見習わなくてはいけない…。 また、SNSなどの発信がとても上手い。
『情報発信はコミュニケーションなので、パッケージ、同梱物、ホームページ、メルマガ、SNS、 SDGsに特化したイベント等 チャネルごとや順を追って発信方法もカスタマイズしています。「あれもこれも多くの人に伝えたい! 」って、 それは一方通行でコミュニケーションではないですよね?そこで重要になっていくのが「デザイン」や「コピー」だと考えています。
誰でもデザインが簡単にできてしまう時代ですが、「誰に・何を・何のために」と目的を意識した コミュニケーションデザインって難しいですね。まだまだ私も勉強中です。』
デザインに求めていることが、こんなに明確に聞ける事は貴重です。
私たちも常に目的を意識したデザインを提案し続けなくてはいけない。彼との仕事は、身が引き締まる思いで取り組ませてもらっています。
冒頭に「一人の力で?」と書いてしまいましたが 申し訳ないです。 強い信念があれば、一人でも現状を変えることができる。 こういう人が未来を変えていくのではないか。この3年、目標に向かって前進する彼にいつも刺激を受けています。
「単純デザイナーの感化される日々」 奥谷知未
昔から感化されやすく、 この仕事をはじめてから様々な職種の人と出会い、 目標や悩みを聞くことが増え、慌ただしく影響を受けています。 自分でも思う「単純」な性格。 時に面倒なこの性格ですが、単純は楽しい。 仕事や日常で受けた刺激を紹介します。